1. 【2022 模試】 〔事 例〕
Eさん(23歳,女性)は,両親と3人家族で同居している。大学を卒業後,大手広告代理店に総合職として就職した。仕事が多忙にもかかわらず,入社後にダイエットを始め,次第にやせが目立つようになった。母親がEさんに食事をつくっても「太るのが怖い」と言って食べず,体重は2週間で5kg減少した。また,リストカットを繰り返しており,心配した母親が受診を勧めたが,「自分は病気ではないから受診したくない」と訴え,その後ひきこもりがちになった。母親はどこに相談してよいかわからず,市役所に相談したところ,精神科病院の医療福祉相談室を紹介された。精神科病院を訪れた母親の相談には,F精神保健福祉士が対応した。(問題132)
母親によると,Eさんは中学校や高等学校に通っているときから,周囲に悩みごとを相談することがあまりなく,つらくなると数日休むことはあっても再びもとの生活に戻っていた。しかし,就職後の体重の減少や,リストカットの繰り返しが継続していることから,このまま自宅で過ごすことでさらに状態が悪くなるのではと心配している。一方,父親はEさんに対して無関心で,何とかしようとする気持ちに応えることはなく協力してくれないことも負担に感じていると話す。とにかく,今の状況が続くことはよくないので,Eさんを受診させたいと話す。F精神保健福祉士は,母親の気持ちに応え,Eさんへの手紙を書いた。
その後,2週間に1回のペースで母親が来院し,F精神保健福祉士にEさんの様子を報告した。F精神保健福祉士は報告を聞いた後,再び手紙を書くことを続けた。3か月を経過した頃,Eさんが母親とともに来院した。そのときは,あいさつ程度しか話すことはなかったが,2週間後にはEさんが1人で来院した。Eさんは,F精神保健福祉士が自分より少し年上で,前回の母親の話を真剣に聞く姿を見て,話をしたいと思ったと話す。「仕事になじめない」「仕事のことを父親に相談しようとしたが,聞いてくれない」「母親には心配をかけたくないが,どうしてよいかわからない」と話した。
問題 132 次の記述のうち,Eさんの母親に対するF精神保健福祉士の初回対応として,最も適切なものを1つ選びなさい。
問題 132 正答 4
1 適切でない。
この時点では,やせが目立つようになったこと,「太るのが怖い」と言って食べず,体重が2週間で5kg減少したことが明確になっているだけである。摂食障害である可能性は読み取れるが,精神保健福祉士は母親の話のみで治療が必要であるとの明言は避け,これまでの経過や現状について把握をすることが必要である。また,治療が必要かどうかは医師が判断するため,F精神保健福祉士が治療の要否を伝えることは適切でない。
(『精神保健福祉の理論と相談援助の展開Ⅰ』へるす出版,pp.151~152,p.169)
2 適切でない。
この時点では,休職によって経済的状況が悪化している様子は読み取れない。また,Eさん本人の職場復帰に関する意向も確認できていない。まずは状況を整理し,Eさんの心身の状態とそこから生じる家族への影響・関連問題などを構造的に理解することが必要である。
(『精神保健福祉の理論と相談援助の展開Ⅰ』へるす出版,pp.151~152)
3 適切でない。
ひきこもり地域支援センターも母親を支援する社会資源の1つとしてとらえることができる。しかし,母親がどこに相談してよいかわからず,F精神保健福祉士のもとを訪れたことを考えると,この時点では母親の話に耳を傾け,不安や孤立感を和らげるかかわりが必要である。
(『精神保健福祉の理論と相談援助の展開Ⅱ』中央法規出版,p.110)
4 適切。
どこに相談してよいかわからなかったという母親の不安や孤立感に共感,傾聴し,母親の抱える問題について一緒に考えていこうとする精神保健福祉士の立場を伝える姿勢は重要である。また,Eさんの状態や家族の様子など,状況をアセスメントするために全体的な情報を聞こうとすることは適切である。
(『精神保健福祉の理論と相談援助の展開Ⅱ』中央法規出版,p.110)
5 適切でない。
Eさん自身が病気であると考えておらず,また母親はすでにEさんに受診を勧めており,Eさんが相談・受療しようとしないことに困っている状況である。このような状況の中,母親にEさん本人を連れてくるよう伝えるという対応は,適切でない。
(『精神保健福祉の理論と相談援助の展開Ⅱ』中央法規出版,p.110)
問題 132 正答 4
1 適切でない。
この時点では,やせが目立つようになったこと,「太るのが怖い」と言って食べず,体重が2週間で5kg減少したことが明確になっているだけである。摂食障害である可能性は読み取れるが,精神保健福祉士は母親の話のみで治療が必要であるとの明言は避け,これまでの経過や現状について把握をすることが必要である。また,治療が必要かどうかは医師が判断するため,F精神保健福祉士が治療の要否を伝えることは適切でない。
(『精神保健福祉の理論と相談援助の展開Ⅰ』へるす出版,pp.151~152,p.169)
2 適切でない。
この時点では,休職によって経済的状況が悪化している様子は読み取れない。また,Eさん本人の職場復帰に関する意向も確認できていない。まずは状況を整理し,Eさんの心身の状態とそこから生じる家族への影響・関連問題などを構造的に理解することが必要である。
(『精神保健福祉の理論と相談援助の展開Ⅰ』へるす出版,pp.151~152)
3 適切でない。
ひきこもり地域支援センターも母親を支援する社会資源の1つとしてとらえることができる。しかし,母親がどこに相談してよいかわからず,F精神保健福祉士のもとを訪れたことを考えると,この時点では母親の話に耳を傾け,不安や孤立感を和らげるかかわりが必要である。
(『精神保健福祉の理論と相談援助の展開Ⅱ』中央法規出版,p.110)
4 適切。
どこに相談してよいかわからなかったという母親の不安や孤立感に共感,傾聴し,母親の抱える問題について一緒に考えていこうとする精神保健福祉士の立場を伝える姿勢は重要である。また,Eさんの状態や家族の様子など,状況をアセスメントするために全体的な情報を聞こうとすることは適切である。
(『精神保健福祉の理論と相談援助の展開Ⅱ』中央法規出版,p.110)
5 適切でない。
Eさん自身が病気であると考えておらず,また母親はすでにEさんに受診を勧めており,Eさんが相談・受療しようとしないことに困っている状況である。このような状況の中,母親にEさん本人を連れてくるよう伝えるという対応は,適切でない。
(『精神保健福祉の理論と相談援助の展開Ⅱ』中央法規出版,p.110)
問題 132 正答 4
1 適切でない。
この時点では,やせが目立つようになったこと,「太るのが怖い」と言って食べず,体重が2週間で5kg減少したことが明確になっているだけである。摂食障害である可能性は読み取れるが,精神保健福祉士は母親の話のみで治療が必要であるとの明言は避け,これまでの経過や現状について把握をすることが必要である。また,治療が必要かどうかは医師が判断するため,F精神保健福祉士が治療の要否を伝えることは適切でない。
(『精神保健福祉の理論と相談援助の展開Ⅰ』へるす出版,pp.151~152,p.169)
2 適切でない。
この時点では,休職によって経済的状況が悪化している様子は読み取れない。また,Eさん本人の職場復帰に関する意向も確認できていない。まずは状況を整理し,Eさんの心身の状態とそこから生じる家族への影響・関連問題などを構造的に理解することが必要である。
(『精神保健福祉の理論と相談援助の展開Ⅰ』へるす出版,pp.151~152)
3 適切でない。
ひきこもり地域支援センターも母親を支援する社会資源の1つとしてとらえることができる。しかし,母親がどこに相談してよいかわからず,F精神保健福祉士のもとを訪れたことを考えると,この時点では母親の話に耳を傾け,不安や孤立感を和らげるかかわりが必要である。
(『精神保健福祉の理論と相談援助の展開Ⅱ』中央法規出版,p.110)
4 適切。
どこに相談してよいかわからなかったという母親の不安や孤立感に共感,傾聴し,母親の抱える問題について一緒に考えていこうとする精神保健福祉士の立場を伝える姿勢は重要である。また,Eさんの状態や家族の様子など,状況をアセスメントするために全体的な情報を聞こうとすることは適切である。
(『精神保健福祉の理論と相談援助の展開Ⅱ』中央法規出版,p.110)
5 適切でない。
Eさん自身が病気であると考えておらず,また母親はすでにEさんに受診を勧めており,Eさんが相談・受療しようとしないことに困っている状況である。このような状況の中,母親にEさん本人を連れてくるよう伝えるという対応は,適切でない。
(『精神保健福祉の理論と相談援助の展開Ⅱ』中央法規出版,p.110)