問題 30 正答 5
1 誤り。
「福祉国家レジーム」の3 類型を提唱したのはエスピン-アンデルセン(Esping-Andersen, G.)である。アンデルセンは「脱商品化」(個人や家族が労働をしなくても一定の水準の生活を維持できるかどうか)を指標として3 類型を提唱した。アメリカなどを代表とする「自由主義レジーム」の国では,国家による福祉サービスの提供は極めて限定的で,サービスの利用には資力調査を伴い,対象者を限定している。ドイツなどを代表とする「保守主義レジーム」の国では,職域別に分割された社会保険制度や伝統的な家族観が根底にある。スウェーデンなどを代表とする「社会民主主義レジーム」の国では,国家が福祉サービスを提供する重要な主体とされ,さまざまな福祉サービスが普遍的に提供される。(G.エスピン・アンデルセン,岡沢憲芙・宮本太郎監訳『福祉資本主義の三つの世界――比較福祉国家の理論と動態』ミネルヴァ書房, 2001年,pp.28~31)
2 誤り。
選択肢のモデルを提唱したのはティトマス(Titmuss, R.)である。ティトマスは社会福祉政策の諸機能を検討するためのモデルとして「残余的福祉モデル」「産業的業績達成モデル」「制度的再分配モデル」の3 類型を提唱した。「残余的福祉モデル」とは,市場や家族が機能しない場合のみ公的福祉を提供するモデル,「産業的業績達成モデル」とは,労働市場における個人の生産性や功績によって福祉ニーズの充足度が変わるモデル,「制度的再分配モデル」とは,国が中心となって所得再分配を行うモデルを指す。(R・ティトマス,三友雅夫監訳『社会福祉政策』恒星社厚生閣, 1981年,pp.27~28)
3 誤り。
選択肢の要素を提唱したのはロブソン(Robson, W. A.)である。ロブソンは,福祉国家の要素として,言論・出版における表現の自由及び移動の自由を含む高度の個人的自由,社会民主主義の原則に基づく政治体制,公的機関その他組織の権力濫用に対する個々の市民の保護を挙げている。(W・A・ロブソン,辻清明・星野信也訳『福祉国家と福祉社会―― 幻想と現実』東京大学出版会,1980年,p.211)
4 誤り。
選択肢の「第三の道」を提唱したのはギデンズ(Giddens, A.)である。ブレア政権のブレーンを務めたギデンズは,グローバリゼーション,個人生活の変貌,自然と人間とのかかわりといった市民社会が直面する変化の中で果たすべき市民の「責任」を主張した。(A・ギデンズ著,佐藤隆光訳『第三の道――効率と公正の新たな同盟』日本経済新聞社,1999年,pp.115~116)
5 正しい。
ピアソン(Pierson, C.)は,福祉国家の起源を「社会保険の最初の導入」「市民権の拡大と公共福祉の脱救貧化」「社会費の増大」の3 点に求めている。とりわけピアソンは,社会保険が福祉国家の制度上及び財政上の主要な部門として発展していくプログラムであるとした。(C・ピアソン,田中浩・神谷直樹訳『曲がり角にきた福祉国家―― 福祉の新政治経済学』未来社,1996年,pp.205~206)
問題 30 正答 5
1 誤り。
「福祉国家レジーム」の3 類型を提唱したのはエスピン-アンデルセン(Esping-Andersen, G.)である。アンデルセンは「脱商品化」(個人や家族が労働をしなくても一定の水準の生活を維持できるかどうか)を指標として3 類型を提唱した。アメリカなどを代表とする「自由主義レジーム」の国では,国家による福祉サービスの提供は極めて限定的で,サービスの利用には資力調査を伴い,対象者を限定している。ドイツなどを代表とする「保守主義レジーム」の国では,職域別に分割された社会保険制度や伝統的な家族観が根底にある。スウェーデンなどを代表とする「社会民主主義レジーム」の国では,国家が福祉サービスを提供する重要な主体とされ,さまざまな福祉サービスが普遍的に提供される。(G.エスピン・アンデルセン,岡沢憲芙・宮本太郎監訳『福祉資本主義の三つの世界――比較福祉国家の理論と動態』ミネルヴァ書房, 2001年,pp.28~31)
2 誤り。
選択肢のモデルを提唱したのはティトマス(Titmuss, R.)である。ティトマスは社会福祉政策の諸機能を検討するためのモデルとして「残余的福祉モデル」「産業的業績達成モデル」「制度的再分配モデル」の3 類型を提唱した。「残余的福祉モデル」とは,市場や家族が機能しない場合のみ公的福祉を提供するモデル,「産業的業績達成モデル」とは,労働市場における個人の生産性や功績によって福祉ニーズの充足度が変わるモデル,「制度的再分配モデル」とは,国が中心となって所得再分配を行うモデルを指す。(R・ティトマス,三友雅夫監訳『社会福祉政策』恒星社厚生閣, 1981年,pp.27~28)
3 誤り。
選択肢の要素を提唱したのはロブソン(Robson, W. A.)である。ロブソンは,福祉国家の要素として,言論・出版における表現の自由及び移動の自由を含む高度の個人的自由,社会民主主義の原則に基づく政治体制,公的機関その他組織の権力濫用に対する個々の市民の保護を挙げている。(W・A・ロブソン,辻清明・星野信也訳『福祉国家と福祉社会―― 幻想と現実』東京大学出版会,1980年,p.211)
4 誤り。
選択肢の「第三の道」を提唱したのはギデンズ(Giddens, A.)である。ブレア政権のブレーンを務めたギデンズは,グローバリゼーション,個人生活の変貌,自然と人間とのかかわりといった市民社会が直面する変化の中で果たすべき市民の「責任」を主張した。(A・ギデンズ著,佐藤隆光訳『第三の道――効率と公正の新たな同盟』日本経済新聞社,1999年,pp.115~116)
5 正しい。
ピアソン(Pierson, C.)は,福祉国家の起源を「社会保険の最初の導入」「市民権の拡大と公共福祉の脱救貧化」「社会費の増大」の3 点に求めている。とりわけピアソンは,社会保険が福祉国家の制度上及び財政上の主要な部門として発展していくプログラムであるとした。(C・ピアソン,田中浩・神谷直樹訳『曲がり角にきた福祉国家―― 福祉の新政治経済学』未来社,1996年,pp.205~206)
問題 30 正答 5
1 誤り。
「福祉国家レジーム」の3 類型を提唱したのはエスピン-アンデルセン(Esping-Andersen, G.)である。アンデルセンは「脱商品化」(個人や家族が労働をしなくても一定の水準の生活を維持できるかどうか)を指標として3 類型を提唱した。アメリカなどを代表とする「自由主義レジーム」の国では,国家による福祉サービスの提供は極めて限定的で,サービスの利用には資力調査を伴い,対象者を限定している。ドイツなどを代表とする「保守主義レジーム」の国では,職域別に分割された社会保険制度や伝統的な家族観が根底にある。スウェーデンなどを代表とする「社会民主主義レジーム」の国では,国家が福祉サービスを提供する重要な主体とされ,さまざまな福祉サービスが普遍的に提供される。(G.エスピン・アンデルセン,岡沢憲芙・宮本太郎監訳『福祉資本主義の三つの世界――比較福祉国家の理論と動態』ミネルヴァ書房, 2001年,pp.28~31)
2 誤り。
選択肢のモデルを提唱したのはティトマス(Titmuss, R.)である。ティトマスは社会福祉政策の諸機能を検討するためのモデルとして「残余的福祉モデル」「産業的業績達成モデル」「制度的再分配モデル」の3 類型を提唱した。「残余的福祉モデル」とは,市場や家族が機能しない場合のみ公的福祉を提供するモデル,「産業的業績達成モデル」とは,労働市場における個人の生産性や功績によって福祉ニーズの充足度が変わるモデル,「制度的再分配モデル」とは,国が中心となって所得再分配を行うモデルを指す。(R・ティトマス,三友雅夫監訳『社会福祉政策』恒星社厚生閣, 1981年,pp.27~28)
3 誤り。
選択肢の要素を提唱したのはロブソン(Robson, W. A.)である。ロブソンは,福祉国家の要素として,言論・出版における表現の自由及び移動の自由を含む高度の個人的自由,社会民主主義の原則に基づく政治体制,公的機関その他組織の権力濫用に対する個々の市民の保護を挙げている。(W・A・ロブソン,辻清明・星野信也訳『福祉国家と福祉社会―― 幻想と現実』東京大学出版会,1980年,p.211)
4 誤り。
選択肢の「第三の道」を提唱したのはギデンズ(Giddens, A.)である。ブレア政権のブレーンを務めたギデンズは,グローバリゼーション,個人生活の変貌,自然と人間とのかかわりといった市民社会が直面する変化の中で果たすべき市民の「責任」を主張した。(A・ギデンズ著,佐藤隆光訳『第三の道――効率と公正の新たな同盟』日本経済新聞社,1999年,pp.115~116)
5 正しい。
ピアソン(Pierson, C.)は,福祉国家の起源を「社会保険の最初の導入」「市民権の拡大と公共福祉の脱救貧化」「社会費の増大」の3 点に求めている。とりわけピアソンは,社会保険が福祉国家の制度上及び財政上の主要な部門として発展していくプログラムであるとした。(C・ピアソン,田中浩・神谷直樹訳『曲がり角にきた福祉国家―― 福祉の新政治経済学』未来社,1996年,pp.205~206)