問題 16 正答 3
1 適切でない。
福祉国家は経済成長を前提とした体制である。福祉国家は,失業や退職,傷病,障害,扶養などの労働者リスクを社会全体で対応すべき社会問題としてとらえ,それに国家が責任をもって対応する体制であるが,全体的にみて女性や障害者を排除してきたこと,また,経済成長を前提としていることから, 環境問題をおろそかにしてきたことなどが批判されるべき点として指摘されている。(『社会学と社会システム』中央法規出版,p.126,p.129)
2 適切でない。
福祉国家の発展度合いを「各国の社会保障関連支出の総額がその国のGDPに占める割合」としてとらえたのはウィレンスキー(Willensky, H.) である。ウィレンスキーは,これに加えて,各国の経済発展や高齢化の程度,福祉制度の経過年数なども福祉国家の発展度合いに影響を与えているとした。(『社会学と社会システム』中央法規出版,p.126)
3 適切。
エスピン-アンデルセン(Esping-Andersen, G.)の分析によれば,年金や失業保険,疾病保険などの社会政策は,階層や職業・職種に応じて行われると,階層間や職業・職種間の格差を拡大してしまうという。したがって,職域ごとの社会保険を中心に発達してきた「保守主義レジーム」では,労働者の職域的地位による格差が「自由主義レジーム」や「社会民主主義レジーム」と比較して生じやすい。(『社会学と社会システム』中央法規出版,pp.126~129)
4 適切でない。
人々が市場から離れても生活を維持できることができるかどうかを表す「脱商品化」という指標から福祉国家を分析したのはエスピン-アンデルセンである。エスピン-アンデルセンは,その「脱商品化」などから福祉国家を三つのグループ,すなわち市場原理や個人責任が重視される「自由主義レジーム」,職域や家族の役割が重視される「保守主義レジーム」,脱商品化程度の高い,平等主義的な福祉政策が展開される「社会民主主義レジーム」の三つの福祉レジームに分類した。(『社会学と社会システム』中央法規出版,pp.126~127,『最新 社会福祉士養成講座・精神保健福祉士養成講座④社会福祉の原理と政策』中央法規出版,pp.282~285)
5 適切でない。
日本は,福祉国家の発展度合いにおいては,大陸ヨーロッパ諸国(保守主義レジーム)と近いが,社会政策がもたらす平等化や階層化の点ではアングロサクソン諸国(自由主義レジーム)に近い。この原因としては,高齢化率の高さや労働組合・労働政党の弱さなどがあげられている。(『社会学と社会システム』中央法規出版,p.115)
問題 16 正答 3
1 適切でない。
福祉国家は経済成長を前提とした体制である。福祉国家は,失業や退職,傷病,障害,扶養などの労働者リスクを社会全体で対応すべき社会問題としてとらえ,それに国家が責任をもって対応する体制であるが,全体的にみて女性や障害者を排除してきたこと,また,経済成長を前提としていることから, 環境問題をおろそかにしてきたことなどが批判されるべき点として指摘されている。(『社会学と社会システム』中央法規出版,p.126,p.129)
2 適切でない。
福祉国家の発展度合いを「各国の社会保障関連支出の総額がその国のGDPに占める割合」としてとらえたのはウィレンスキー(Willensky, H.) である。ウィレンスキーは,これに加えて,各国の経済発展や高齢化の程度,福祉制度の経過年数なども福祉国家の発展度合いに影響を与えているとした。(『社会学と社会システム』中央法規出版,p.126)
3 適切。
エスピン-アンデルセン(Esping-Andersen, G.)の分析によれば,年金や失業保険,疾病保険などの社会政策は,階層や職業・職種に応じて行われると,階層間や職業・職種間の格差を拡大してしまうという。したがって,職域ごとの社会保険を中心に発達してきた「保守主義レジーム」では,労働者の職域的地位による格差が「自由主義レジーム」や「社会民主主義レジーム」と比較して生じやすい。(『社会学と社会システム』中央法規出版,pp.126~129)
4 適切でない。
人々が市場から離れても生活を維持できることができるかどうかを表す「脱商品化」という指標から福祉国家を分析したのはエスピン-アンデルセンである。エスピン-アンデルセンは,その「脱商品化」などから福祉国家を三つのグループ,すなわち市場原理や個人責任が重視される「自由主義レジーム」,職域や家族の役割が重視される「保守主義レジーム」,脱商品化程度の高い,平等主義的な福祉政策が展開される「社会民主主義レジーム」の三つの福祉レジームに分類した。(『社会学と社会システム』中央法規出版,pp.126~127,『最新 社会福祉士養成講座・精神保健福祉士養成講座④社会福祉の原理と政策』中央法規出版,pp.282~285)
5 適切でない。
日本は,福祉国家の発展度合いにおいては,大陸ヨーロッパ諸国(保守主義レジーム)と近いが,社会政策がもたらす平等化や階層化の点ではアングロサクソン諸国(自由主義レジーム)に近い。この原因としては,高齢化率の高さや労働組合・労働政党の弱さなどがあげられている。(『社会学と社会システム』中央法規出版,p.115)
問題 16 正答 3
1 適切でない。
福祉国家は経済成長を前提とした体制である。福祉国家は,失業や退職,傷病,障害,扶養などの労働者リスクを社会全体で対応すべき社会問題としてとらえ,それに国家が責任をもって対応する体制であるが,全体的にみて女性や障害者を排除してきたこと,また,経済成長を前提としていることから, 環境問題をおろそかにしてきたことなどが批判されるべき点として指摘されている。(『社会学と社会システム』中央法規出版,p.126,p.129)
2 適切でない。
福祉国家の発展度合いを「各国の社会保障関連支出の総額がその国のGDPに占める割合」としてとらえたのはウィレンスキー(Willensky, H.) である。ウィレンスキーは,これに加えて,各国の経済発展や高齢化の程度,福祉制度の経過年数なども福祉国家の発展度合いに影響を与えているとした。(『社会学と社会システム』中央法規出版,p.126)
3 適切。
エスピン-アンデルセン(Esping-Andersen, G.)の分析によれば,年金や失業保険,疾病保険などの社会政策は,階層や職業・職種に応じて行われると,階層間や職業・職種間の格差を拡大してしまうという。したがって,職域ごとの社会保険を中心に発達してきた「保守主義レジーム」では,労働者の職域的地位による格差が「自由主義レジーム」や「社会民主主義レジーム」と比較して生じやすい。(『社会学と社会システム』中央法規出版,pp.126~129)
4 適切でない。
人々が市場から離れても生活を維持できることができるかどうかを表す「脱商品化」という指標から福祉国家を分析したのはエスピン-アンデルセンである。エスピン-アンデルセンは,その「脱商品化」などから福祉国家を三つのグループ,すなわち市場原理や個人責任が重視される「自由主義レジーム」,職域や家族の役割が重視される「保守主義レジーム」,脱商品化程度の高い,平等主義的な福祉政策が展開される「社会民主主義レジーム」の三つの福祉レジームに分類した。(『社会学と社会システム』中央法規出版,pp.126~127,『最新 社会福祉士養成講座・精神保健福祉士養成講座④社会福祉の原理と政策』中央法規出版,pp.282~285)
5 適切でない。
日本は,福祉国家の発展度合いにおいては,大陸ヨーロッパ諸国(保守主義レジーム)と近いが,社会政策がもたらす平等化や階層化の点ではアングロサクソン諸国(自由主義レジーム)に近い。この原因としては,高齢化率の高さや労働組合・労働政党の弱さなどがあげられている。(『社会学と社会システム』中央法規出版,p.115)