問題 15 正答 3
1 誤り。
デュルケム(Durkheim, E.)のいう「アノミー的自殺」は,慣習や法などの社会規範,社会が個人を拘束するさまざまな規制が緩んだことにより起こる自殺である。デュルケムは『自殺論』において,欲求の無規制状態とそれを原因とする欲求の異常肥大化現象を「アノミー」と呼んだ。「アノミー的自殺」とは逆に,規制が強すぎるがために生じる自殺は「宿命的自殺」である。(『新・社会福祉士養成講座③社会理論と社会システム(第3 版)』中央法規出版,2014年(以下『社会理論と社会システム』中央法規出版,p.203)
2 誤り。
ヴェーバー(Weber, M.)は,「支配の3 類型」において,近代社会では法を根拠とする「合法的支配」が社会秩序を維持するとしているが,その支配の正統的根拠は,法が所定の手続きによって制定されているという点によっており,必ずしも指導者によって定められるのではないし,その支配のもとでは被支配者のみならず支配者も法に服さなければならないとしている。(『社会理論と社会システム』中央法規出版,pp.170~171)
3 正しい。
ヴェーバーは,被支配者が何をもって支配の正当性を受け入れるのかという「正当性信念」を基準とし,支配の形態を,古くから続いてきた秩序及び支配権力の正統性に基づく「伝統的支配」,支配者個人の人格,資質,能力に基づく「カリスマ的支配」, そして,形式的に正しい手続きによって制定された法規に基づいて行われる「合法的支配」の三つに分類している。いわゆる「支配の3 類型」である。(『社会理論と社会システム』中央法規出版,pp.34~35)
4 誤り。
社会のメンバーすべてが等しく従うべきとされる近代社会における普遍的な法をノネ(Nonet, P.) とセルズニック(Selznick, P.)は自律的法と呼ぶ。自律的法は,前近代的社会において支配者が被支配者を抑圧し沈黙させるために用いた抑圧的法に代わって近代において登場する。一方,現代社会においては普遍的なルールというだけでは社会のさまざまで複雑な要請に応えることができなくなり,普遍性を維持しながらも柔軟で可塑的な法である応答的法が登場する。(『社会理論と社会システム』中央法規出版,pp.41~42)
5 誤り。
ルーマン(Luhmann, N.)によれば,法や経済など機能的に分化された下位システムは,「複雑性の過多」ではなく,「複雑性の縮減」へとつながるとされている。ルーマンは,近代社会においては,経済,政治,法,科学,芸術,教育といったさまざまな機能的な下位システムが分出され,その下位システム,そのシステムの構成要素である「コミュニケーション」を通じて「複雑性の縮減」は実現されるとみている。(『社会理論と社会システム』中央法規出版,p.60)
問題 15 正答 3
1 誤り。
デュルケム(Durkheim, E.)のいう「アノミー的自殺」は,慣習や法などの社会規範,社会が個人を拘束するさまざまな規制が緩んだことにより起こる自殺である。デュルケムは『自殺論』において,欲求の無規制状態とそれを原因とする欲求の異常肥大化現象を「アノミー」と呼んだ。「アノミー的自殺」とは逆に,規制が強すぎるがために生じる自殺は「宿命的自殺」である。(『新・社会福祉士養成講座③社会理論と社会システム(第3 版)』中央法規出版,2014年(以下『社会理論と社会システム』中央法規出版,p.203)
2 誤り。
ヴェーバー(Weber, M.)は,「支配の3 類型」において,近代社会では法を根拠とする「合法的支配」が社会秩序を維持するとしているが,その支配の正統的根拠は,法が所定の手続きによって制定されているという点によっており,必ずしも指導者によって定められるのではないし,その支配のもとでは被支配者のみならず支配者も法に服さなければならないとしている。(『社会理論と社会システム』中央法規出版,pp.170~171)
3 正しい。
ヴェーバーは,被支配者が何をもって支配の正当性を受け入れるのかという「正当性信念」を基準とし,支配の形態を,古くから続いてきた秩序及び支配権力の正統性に基づく「伝統的支配」,支配者個人の人格,資質,能力に基づく「カリスマ的支配」, そして,形式的に正しい手続きによって制定された法規に基づいて行われる「合法的支配」の三つに分類している。いわゆる「支配の3 類型」である。(『社会理論と社会システム』中央法規出版,pp.34~35)
4 誤り。
社会のメンバーすべてが等しく従うべきとされる近代社会における普遍的な法をノネ(Nonet, P.) とセルズニック(Selznick, P.)は自律的法と呼ぶ。自律的法は,前近代的社会において支配者が被支配者を抑圧し沈黙させるために用いた抑圧的法に代わって近代において登場する。一方,現代社会においては普遍的なルールというだけでは社会のさまざまで複雑な要請に応えることができなくなり,普遍性を維持しながらも柔軟で可塑的な法である応答的法が登場する。(『社会理論と社会システム』中央法規出版,pp.41~42)
5 誤り。
ルーマン(Luhmann, N.)によれば,法や経済など機能的に分化された下位システムは,「複雑性の過多」ではなく,「複雑性の縮減」へとつながるとされている。ルーマンは,近代社会においては,経済,政治,法,科学,芸術,教育といったさまざまな機能的な下位システムが分出され,その下位システム,そのシステムの構成要素である「コミュニケーション」を通じて「複雑性の縮減」は実現されるとみている。(『社会理論と社会システム』中央法規出版,p.60)
問題 15 正答 3
1 誤り。
デュルケム(Durkheim, E.)のいう「アノミー的自殺」は,慣習や法などの社会規範,社会が個人を拘束するさまざまな規制が緩んだことにより起こる自殺である。デュルケムは『自殺論』において,欲求の無規制状態とそれを原因とする欲求の異常肥大化現象を「アノミー」と呼んだ。「アノミー的自殺」とは逆に,規制が強すぎるがために生じる自殺は「宿命的自殺」である。(『新・社会福祉士養成講座③社会理論と社会システム(第3 版)』中央法規出版,2014年(以下『社会理論と社会システム』中央法規出版,p.203)
2 誤り。
ヴェーバー(Weber, M.)は,「支配の3 類型」において,近代社会では法を根拠とする「合法的支配」が社会秩序を維持するとしているが,その支配の正統的根拠は,法が所定の手続きによって制定されているという点によっており,必ずしも指導者によって定められるのではないし,その支配のもとでは被支配者のみならず支配者も法に服さなければならないとしている。(『社会理論と社会システム』中央法規出版,pp.170~171)
3 正しい。
ヴェーバーは,被支配者が何をもって支配の正当性を受け入れるのかという「正当性信念」を基準とし,支配の形態を,古くから続いてきた秩序及び支配権力の正統性に基づく「伝統的支配」,支配者個人の人格,資質,能力に基づく「カリスマ的支配」, そして,形式的に正しい手続きによって制定された法規に基づいて行われる「合法的支配」の三つに分類している。いわゆる「支配の3 類型」である。(『社会理論と社会システム』中央法規出版,pp.34~35)
4 誤り。
社会のメンバーすべてが等しく従うべきとされる近代社会における普遍的な法をノネ(Nonet, P.) とセルズニック(Selznick, P.)は自律的法と呼ぶ。自律的法は,前近代的社会において支配者が被支配者を抑圧し沈黙させるために用いた抑圧的法に代わって近代において登場する。一方,現代社会においては普遍的なルールというだけでは社会のさまざまで複雑な要請に応えることができなくなり,普遍性を維持しながらも柔軟で可塑的な法である応答的法が登場する。(『社会理論と社会システム』中央法規出版,pp.41~42)
5 誤り。
ルーマン(Luhmann, N.)によれば,法や経済など機能的に分化された下位システムは,「複雑性の過多」ではなく,「複雑性の縮減」へとつながるとされている。ルーマンは,近代社会においては,経済,政治,法,科学,芸術,教育といったさまざまな機能的な下位システムが分出され,その下位システム,そのシステムの構成要素である「コミュニケーション」を通じて「複雑性の縮減」は実現されるとみている。(『社会理論と社会システム』中央法規出版,p.60)